涙が止まらない
2020/01/02
きょう、ある人と電話がつながり、とっても嬉しく感動しました。
それは、私のピアノの先生です。私は2年生の初めからピアノを習いだし、13年ほどお世話になりました。
先生は大学を出たばかりでした。基礎をしっかり教えてくださいました。
5年生の時、受け持ちの先生がピアノが弾けなくて、クラスメイトだったＹちゃんに、ピアノ伴奏をしてくれるようにとおっしゃったのですが、その人は弾けませんでした。私がそのころ習っていたのよりうんと難しいのを発表会で弾いていたのに、なんで？？？ と私は不思議でした。6年生の卒業まで私が伴奏をしました。
先生がピアノの基礎をしっかりと教えてくださっていたおかげだと思いました。
そして今、ピアノの弾き語りや、歌声喫茶での伴奏ができるのは、やはりそのおかげだと思います。
それで、いつだったか先生に会いたくて訪ねた時には、そのあたりの様子がすっかり変わり、先生のおうちもありませんでした。
日がたつにつれて、「一言お礼が言いたい。先生お元気かな？」という思いが募っていました。
以前にネットで探した時にはわからなかったのですが、ふともう一度探そう、と思いネット検索をしました。大阪府に同姓同名のピアノ教室がありました。電話をかけてみました。年配の人が電話に出られました。いろいろお話するうちに、先生に思い出していただき、今までずっとお礼を言いたかったことを伝えることができました。50年ぶりのお声でした。今こうして書いていても、先生がお元気でいらしたことが、そして、思いをお伝えすることができたことがほんとにうれしくて涙が出てきます。
いつか、早いうちに、先生に会いに行こう！！！
みちよんの歴史 ６
2019/12/09
私は小さい頃から、「ピアノを習いたい」と、言い続けていました。でも幼稚園の時に習わせてもらったのは、バイオリンでした。しかし私はピアノを習いたかったのです。「いやだ」といいながら、バイオリンは3人の先生に習いました。その間習ったのは、ただ「ブー、ブー、ブー」と鳴らすだけ。そしてやめました。
２年生になろうとしていた時、幼稚園でお世話になった塩谷先生が、ご自身の近くで大阪芸大を卒業して、ピアノ教室を開く人がいると知らせてくださったのです。それはなんと、父の実家のすぐちかくでした。
私はやっとピアノを習わせてもらえるようになりました
習い始めたある日、父の実家で待つように言われ、両親は出かけていきました。
そして、家へ帰ってみると、黒いピアノがあるじゃありませんか！！
私はびっくりしました。妹は「大きなオルガンや」と叫びました。本当にうれしかった！！！
サラリーマンだった父、そして母。その日は、これからローンを払っていけるか、と震えて二人とも眠れなかった。と、後に母が話してくれたことがあります。昭和３２年のことですから、本当に両親は大変な思いをして、ピアノを買い、習わせてくれたのでしょう。こうして書いていると、両親に対する感謝の思いがあふれてきます。
父の晩年に、「お父さん、ピアノを習わせてくれてありがとう。おかげで音楽を仕事にすることができてて、ほんとにありがとう。」と言いました。すると父は「お前があきらめずに習い続けてくれたからや。こちらこそありがとう。」といいました。私は驚きました。「すごい人や。」と思いました。
そのころ、父と一緒に住み、私は仕事としてデイサービスや老人施設行き演奏し、歌っていたのですが、父もハーモニカを吹いて一緒に演奏したりしていたのです。